父や叔父の手ほどきで山歩きを覚えた弟の板前　山菜に始まりキノコで山は終わる
そのうち友達とアユ釣りにこりだした　渓流や海はできない
取った食材でお食事を出す

初めて弟夫婦と山に同行した　山に入ると辺りはシーンと静かだ　と　ザーと風の音がする
しばらくすると　鶯が無く　いい気持ちだ　教えられた山菜を取る
有とあらゆる種類の山菜がその山にあるわけではない　その山にはシドケとボウナだけだ　間違わない
出始めの山菜は柔らかで長さもあまり長くはなく　太さもそろっているところだけ戴く
手当たり次第に取ってはならぬ　いいところだけ選んでいただけ　弟の指令である
峰を超えたり次の山に移動したりの範囲ではない　新米だから弟も気を使っている

秋のキノコも楽しい　キノコは範囲が広い　その代わり未透視がいい山に行く
切り株を探して歩け　ナラタケがある　一本一本ではない　ぞっくり株になって生えている　しかも切り株が大きければその周りはナラタケがびっしり　なんとなんと楽しいことか
キノコは種類が多い　今日はこのきのこ山に行くよと言われてと弟夫婦についていくだけ　そして一種類か二種類の同じものだけ探す　だから間違えない

久しぶりにお泊りの福島のS様
ダイエットなさってスリムになっていた
その割には　結構ビールや日本酒をお飲みになった

お帰りの時　季節料理の宿として　結構食材頑張っているようだね
ハイ　頑張っています　
鮎はご予約の時点でご注文頂いていた　最近は　山クラゲ　ジュンサイ　おかヒジキ　タコの白子などだが
さてS様は何を気に入ってくださったのでしょう
ジュンサイがあったな
板前に献立を聞いてみた　ジュンサイが入っていたのは酢の物で　キュウリ、ミョウガ、海老、フグの皮　などだった

S様はご機嫌で車を発進させた　この調子で頑張れよ　
気に入ってくださって良かった