ブログ
羽毛座布団
2018/08/29
山形の女将会の会長さんをなさっていたころのS様
お宿も陶芸の宿として有名である
そのお宿の女将さんにあろうことか 一面識もないのにお話を伺いたいと申し入れた
女将さんはお忙しい中 ご承諾下さいました
いよいよその日が来ました
当館は部屋数も少なく小さな旅館です はたして大旅館と小旅館とでは参考にできるものがあるのかも考えずにお話を聞こうというのです

女将さんは笑顔で館内を見せて下さいました
後悔しました 無謀であったと
いよいよお話を始めました 
今でこそこのような規模になりましたが 最初は小さな旅館でした
子供を背負って部屋の掃除から いろんな仕事をしましたよ
最初から大旅館ではなかったことが 驚きでした
立派なお部屋 地物を使った美味しいお料理 気配りの行き届いたスタッフさんなど 良きことはたくさんありますが当館に何か取り入れできるものが無いかを聞き漏らさないように構えていました
大であろうと小であろうと お客様をお迎えするには まずお掃除ですそして笑顔です

私にもできることがあった お掃除だ 早く家に帰って掃除をしたくなりました
笑顔は少し人見知りがあり人前が苦手であるがこれも何とか頑張ろう

最後に女将さんは お部屋の座布団のお話をくださいました
購入するときは値段が高いのですがこの座布団は備えて損はありません
何しろ空気を入れたら もとの厚さに戻ります いつまでも分厚い座布団で使えますし お客様もご利用の時は気持ちがいいはずです

さてこの座布団まだ店にはありませんでした
結婚祝いにとお試しで取り置いたものを見せてもらい それを頼みました
たしかに 高い値段でした
お店では自分の店で綿の代わりに羽毛を入れて作ってきました
しかし どうも納得が行きませんでした

そうしているうちにM社と出会いました
S女将さんからお聞きした製品に近いものと出会うことが出来ました
それ以来 数十年たっていますが いまだにふっくらと膨れる座布団があります
たかが座布団 されど羽毛の座布団です