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鶯とおにやんま
2018/09/06
春の彼岸には母と二人でお墓の草取りです 温泉郷の東側の山の方に登っていきます 道すがら金田一の街並みが西の山のふもとに横に連なって見えてきます 三十分程ゆっくりと歩いてゆくと父のいるお墓です
草を取り始めるといつも鶯が鳴きます どこにいるかはわかりませんとても近くで鳴いてます あの木かな この木かな 声のするほうに目を向けます 鶯が父の挨拶を代わってしているようです
父さん また来たよ ご挨拶いつもありがとう いい声です

9月になると決まってオニヤンマが玄関から中に入ってきます 今年も来たんですか 父さん
命日には又お墓に行きますよ
淑ちゃんからお赤飯を作ってもらい持っていきますよ

母が倒れてろくに治療もせぬまま父のもとへ送ってしまった
救急車で盛岡まで行くのだけれど 大きな病院で手術を受けないとならないけど 行き着くまで頑張れるかなー おおきな血管が破れて出血をしているんだよ 母さん
親戚みんなが集まって 頑張ってガンバッテと声をかけてくれた しかし救急車を出発させることはなかった 母さんごめんね

母が逝って数年後の秋でした
北陸の方からわらしさんに呼ばれて 金田一温泉に来ました とても優しい感じのご婦人です
温泉の中を散策中に 不思議な体験をなさった
会えるはずのとてもない ご婦人のお母上様のお知り合いという方に 会えた
自然に声をかけた方のようです こんな偶然ってあるのでしょうか
わらしさんのお導きご先祖様のお導き いいご縁を頂いた旅になりました と
お礼のお手紙に記されていました
その方の胸には ワイヤーで作られた緑のトンボがつけられていました

ご自分の作品ですか? 聞くと 女将さんにさし上げます

秋には我がもの顔で 玄関から入ってくるオニヤンマ 父さん今年はご婦人様からもトンボを頂きましたよ